奄美島唄と裏声

奄美島唄と裏声

奄美島唄の大きな特徴の一つに、その歌い方があります。一度聞いたら忘れられないであろう裏声を多用するというあの唱法がそれです。

なぜ奄美の島唄は裏声で唄われるのか?

諸説は先輩方が沢山残してくれています、たとえば、薩摩の支配下において、その苦しみを女性の声を隠れ蓑にして歌ったとか、山間の地形でのコミュニケーションの手段であった、島唄という音楽の音域を広げる目的があった、などはよく言われる事です。

確かにそういう事もあったんじゃないかとは思いますが、今ひとつ腑に落ちません。

私自身は、これまた何人もの研究者が指摘する、シマ唄のルーツは、奄美だけではなく南西諸島の歴史を語る上で重要なノロやユタの「祭詞」、神女という女性達の存在が島唄の始まりであるという説に大きく頷きます。

ノロやユタ、おなり(姉妹)神信仰にも関係はあるでしょう。女性の声を真似たというよりも、島唄は神との交信と言う役目があった訳で、こうして、神に近づくための歌い方が出来上がったのではないでしょうか。裏声を使っていたのは男性だけだった、という話も残っています。

あれこれと島の歴史に触れていく中で、こうして、私の中ではこの説が確信となって行く訳ですが、このような例は何も奄美諸島に限った話ではなく、世界中の各地に神へと繋がる唄は存在します。

奄美諸島は神の住む島、何かで目にしたキャッチフレーズですが、そういった力を感じさせる島だと言うのは本当です。邪馬台国は奄美諸島にあった、という説もあながち嘘ではないんじゃないかとも思ったりするのです。

◆ 里朋樹オフィシャル 記

カテゴリー: 奄美の三線コラム | Tags: , コメント(1)

コメント

  • 私もそう思います

    2015年7月11日 10:52 PM| モヘデロ

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