なちかしゃ唄

諸鈍長浜

近頃、年配の唄者や島出身の年寄りのもとへ足繁く通って、色んな唄を聞いたり島の昔話を聞いたりする機会が多くあります。

島に住む人よりも、ある意味ずっと島のことを思いながら生きてきただけあって、島在住の人とはまた違った島の話があります。

その中で、良く耳にする言葉があることに気が付きました。

◯◯の唄やなちかしゃ

内地の言葉でいうならば、◯◯が唄う唄は懐かしい、と言った感じの言葉に聞こえるだろうと思います。

ところが、この「なちかしゃ」という言葉、あらためて考えると、内地で暮らす奄美出身の私達も暫く忘れていた美しい島の言葉、方言だということ、を思い出さずにはおれません。

過去を振り返って「懐かしい」という、内地で使われる言葉の意味ではなく、奄美では愛着であったり、感動であったり、気持ちを揺さぶる言葉として「なちかしゃ」があります。

「◯◯の唄やなちかしゃ」という意味には、◯◯は良い唄を唄う、と言うだけではなくて、もっともっと深い意味があるのです。「故郷の島を思い出させる唄」であったり「父や母、祖父や祖母が良く唄った忘れられない唄」かもしれません。

「なちかしゃ唄」である島唄が身体に流れる奄美大島の血を刺激するんだろうねと、昨夜は朋樹と一杯やりながら話しました。

◆ 里朋樹オフィシャル 記

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