サンガツサンチ
旧暦の3月3日、奄美からご覧の様な写真が届きました。春の便り、サンガツサンチです。
私は瀬戸内町の加計呂麻島(カケロマジマ)の諸鈍(しょどん)という集落の出身なんですが、サンガツサンチの日に海に浸からなければ病気になると言われ、島にて過ごした頃は強制的に参加させられる行事の一つでした。
海に浸からなければ、カラスになるという言い伝えなんかもあった様な記憶もあります。
サンガツサンチでは、弁当やお酒を持って潮のひいたリーフへでかけ、貝を拾ったりタコを捕ったりして、春の海を楽しみます。
基本的に桃の節句、女性のための行事だというの知ったのは高校生になってからでしたね。いしょーしゃ(漁師)の家系だった我が家では、サンガツサンチは皆で船にのり、遠くまででかけて海を楽しむ行事の一つでした。
私らはサンガツサンチと呼びましたが、「浜下れ(はまおれ)」という呼び方が一般的な様です。
最近、朋樹達、島唄と係わる事が多くなりましたが、大阪での暮らしがこんなにも長くなり、忘れてしまってた島の行事をこうして思い出す事が多くなりました。
島唄は島を離れた者にもこうして島での暮らしを思い出させ、届けてくる様です。折に触れて、島の行事も紹介できればと思います。
◆ 里朋樹オフィシャル 記
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